安田多賀子
(やすだたかこ)
岐阜市出身。
1972年/きもの教室を開校
1978年/装賀きもの学院創立
岐阜県・愛知県・三重県を中心に大阪・九州・東北・関東に教室を開校。
現在にいたる。
かつて日常着であったきものが今、生活から消えようとしています。四季ある日本の風土のなかで、日本人が身を守り、心を表す一つの手段として様々に工夫をこらし変化させてきた「きもの」は、実に美しく優れた衣服文化のひとつです。
歴史あるこのきものを、古い、面倒だと言って、さらりと脱ぎ捨ててしまっていいものでしょうか。
昭和53年、フォーマル化が進み家庭から消えつつあったきもの文化の継承を"母親の心"で伝えていきたいと「装賀きもの学院」を設立しました。その中で、きものをはじめとする日本文化の根底にある"礼法"、つまり心の文化を継承していくことの大切さを確認し、礼法を基本とした和の文化の伝承にも力を注いでまいりました。
今、生活様式のほとんどは洋風化されつつありますが、見渡せば、冠婚葬祭などの人生の節目や季節のイベントには、まだまだ和のならわしが残されています。それは、単にスタイルというのではなく、日本に伝わる思いやりもてなしなどの精神を受け継いでいくことではないでしょうか。良き伝統を継承しながら、時代感覚を合せ持った文化を伝え続けていくこと。それが、今を生きる私たちに課せられた大きな使命であると感じています。
岐阜市生まれ。
先人が歳月かけて培ってきた日本文化、特にきもの文化が家庭の中で伝え継がれなくなった現実を慨嘆し、普及活動の基盤として、昭和47年岐阜市にきもの教室を開校。
昭和53年に装賀きもの学院を創立し、きもの文化及び、礼儀作法の継承が家庭に戻るために、地域に根付いた講師育成、並びにきもの愛好家の輪を広げるために種々活動の場を広め、中部三県を中心に関東・関西他地域に教室を広める。
現在、小笠原惣領家三十二世直門礼法講師、小笠原家茶道古流師範、(社)全日本きもの振興会専任講師。衣紋道髙倉流たかくら会中部道場会頭。奉仕団体などに所属し社会奉仕、女性の地位向上、国際交流に力をそそぎ活動をしている。
〇きもの文化が家庭の中で伝え継がれなくなった現実を慨嘆。きもの普及の活動を基盤として、きもの学院を創立し、きもの文化及び礼儀作法が家庭において継承されるための地域に根づいた講師を育成し、きものネットワークづくりを行う。
〇小笠原惣領家三十二世小笠原忠統宗家の直門生として礼法を学び「現代に生きる礼法」をと各地に研究会を主宰し礼法研究家として活躍。
〇日本伝統文化使節団、きもの親善大使、国際伝統芸術家協会国際交流等、イタリア、オーストリア、フランス、モナコ、などヨーロッパをはじめ北欧、アメリカ本土、ハワイ、オーストラリア、シンガポール、中国北京、杭州市、ブラジル、タイなど海外へ訪問し日本伝統文化の紹介に努める。
〇日本の伝統文化を尊重した教育を目指す一環として中学生に対する和装授業の支援に力をそそぐ。
所属団体
国際ゾンタ岐阜クラブ、岐阜県ユネスコ協会、岐阜県芸術文化会議、 岐阜市芸術文化協会、LFEC民間外交協会、(社)日本デザイン文化協会岐阜支部会員
著書
「きつけ入門」「装いのみちしるべ」「四季のラブレター」「和の礼法」「今日からはじめる礼儀作法」「安田多賀子の振袖の帯結び」「はじめての礼儀作法」「きものをめぐる100物語」「暮らしの作法」等
主な役職
(社)全日本きもの振興会専任講師
衣紋道髙倉流たかくら会中部道場会頭
小笠原惣領家三十二世直門礼法講師
中部礼法研究会代表
小笠原家茶道古流師範・未得会理事
特定非営利活動法人(NPO法人)和装教育国民推進会議岐阜県支部支部長
特定非営利活動法人(NPO法人)和の未来理事長
セレモニアルコーディネーターグループ代表
(社)日本デザイン文化協会岐阜支部支部長
NHK文化センター、毎日文化センター、岐阜新聞カルチャーアカデミー等講師
岐阜市教育功労賞
岐阜新聞大賞教育賞
中国杭州市・日本岐阜市締結友好城市30周年特別功労賞