昭和53年5月10日に装賀きもの学院が発足しました。それから41年、念願かない一般社団法人にすることが叶いました。西洋化する現代、きもののニーズは急速に変化をしています。日常着であった衣服きものはフォーマル化が進み特別の日に着る衣服として高級化しまた女性の社会進出があたりまえになり、更に男女共同参画社会で男女の衣服構成が大きく変化しています。
かつては親から子に伝え継がれた文化も衰退し、カルチャースクールで学ぶ時代になりました。私たちに課せられたことは伝え継ぐ講師の育成です。
装賀きもの学院の講師も全国的に組織されたNPO法人和装教育国民推進会議の会員として中学校の家庭科授業でのゆかたの着方指導等、公的な活動を主体とする形態に変化しています。
法人化した装賀きもの学院は新たな気持ちで今後のきもの文化の継承をするために時代感覚を併せ持って日本独特の和装文化の伝統を伝える使命を実感しなければならないと思っています。
併せて学院は日本文化の根底にある「礼法」つまり心の文化もきものと共に伝えるべくより深く学び育てなければなりません。培った技術を生かし、プロとして社会やビジネスシーンで貢献すること。更には国際的、地域への働きかけなど一人でも多くの人に日本の美しい装いを身近に伝えていきたい、それが一般社団法人装賀きもの学院の願いです。
"人から人へ伝え継がれるきものと心"
岐阜市生まれ。
先人が歳月かけて培ってきた日本文化、特にきもの文化が家庭の中で伝え継がれなくなった現実を慨嘆し、普及活動の基盤として、昭和47年岐阜市にきもの教室を開校。
昭和53年に装賀きもの学院を創立し、きもの文化及び、礼儀作法の継承が家庭に戻るために、地域に根付いた講師育成、並びにきもの愛好家の輪を広げるために種々活動の場を広め、中部三県を中心に関東・関西他地域に教室を広める。
現在、小笠原惣領家三十二世直門礼法講師、小笠原家茶道古流師範、(社)全日本きもの振興会専任講師。衣紋道髙倉流中部道場会頭。奉仕団体などに所属し社会奉仕、女性の地位向上、国際交流に力をそそぎ活動をしている。
〇きもの文化が家庭の中で伝え継がれなくなった現実を慨嘆。きもの普及の活動を基盤として、きもの学院を創立し、きもの文化及び礼儀作法が家庭において継承されるための地域に根づいた講師を育成し、きものネットワークづくりを行う。
〇小笠原惣領家三十二世小笠原忠統宗家の直門生として礼法を学び「現代に生きる礼法」をと各地に研究会を主宰し礼法研究家として活躍。
〇日本伝統文化使節団、きもの親善大使、国際伝統芸術家協会国際交流等、イタリア、オーストリア、フランス、モナコ、などヨーロッパをはじめ北欧、アメリカ本土、ハワイ、オーストラリア、シンガポール、中国北京、杭州市、ブラジル、タイなど海外へ訪問し日本伝統文化の紹介に努める。
〇日本の伝統文化を尊重した教育を目指す一環として中学生に対する和装授業の支援に力をそそぐ。
○平成10年に和の未来を設立し、19年に特定非営利法人「和の未来」の認可を受けて理事長に就任。「日本人が培ってきた文化を伝え継ぐ」この基本方針のもと、和の文化・日本の心を多くの人に伝える活動を推進している。
<所属団体>
国際ゾンタ26地区エリア2岐阜ゾンタクラブ、岐阜県ユネスコ協会、岐阜県芸術文化会議、岐阜市芸術文化協会、日本モンゴル文化協会
<著書>
「きつけ入門」「装いのみちしるべ」「振袖入門」「四季のラブレター」「和の礼法」「今日からはじめる礼儀作法」「安田多賀子の振袖の帯結び」「初めての礼儀作法」「きものをめぐる100物語」「暮らしの作法」「安田多賀子のゆかた塾」「安田多賀子のふだんきもの塾」「和の手仕事」「ゆかたの着付けハンドブック」「京都で磨くゆかた美人」「これであなたも着物美人」「ゆかたの着付け塾」「着物のお手入れ・お直しの基本」その他、多数
<主な役職>
(一社)全日本きもの振興会専任講師
衣紋道髙倉流中部道場会頭
小笠原惣領家三十二世直門礼法講師
小笠原家茶道古流師範・未得会副会長
(NPO法人)和の未来理事長
全国和装学院連絡会会長
NHK文化センター講師(名古屋教室)
岐阜新聞カルチャーアカデミー講師
装賀禮法研究会代表
<テレビ出演>
NHK Eテレ
直伝和の極意「これであなたも着物美人」
趣味Do楽「京都で磨くゆかた美人」
まる得マガジン「はじめてでも安心!ゆかたすっきり着付け術」
NHK総合
「さらさらサラダ」他
<賞>
文化庁長官表彰
岐阜市民栄誉賞
岐阜市教育功労賞
岐阜新聞大賞教育賞
中国杭州市・日本岐阜市締結友好城市30周年特別功労賞